製造中止になった部品も3Dプリントで再生できます


先日札幌市内の某病院様から1本の電話が入りました。
弊社をホームページで見つけて頂きまして、3Dプリントに関するご相談。

病院の検査科にて使用する検査器具が壊れてしまい、壊れた状態で我慢しながら使うこと4年余り…
他の部品を組み合わせながら騙し騙し大切に使用していたようでした。
その理由は、その部品が昔々に製造中止になってしまったからです。

そこで弊社は現在残っている壊れた部品を預かり、現物から寸法を計測し全く同じ複製品を3Dプリントしました。
ただ単に同じものを複製するのではなく、現状で不便な点を解決するべく色々なご意見ご要望をお伺いすると、接続先の管との間にアダプターを入れて接続していることを聞き出し、アダプターの構造を部品そのものに移植し、従来必要だったアダプターを使わなくても直接接続先に接続することを可能にしました。

お客様である病院様には大変喜んで頂きまして、デザインした弊社と致しましても大変喜ばしい限りでした。

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(依頼された検査器具の既存品と3Dプリント品比較)
左側が既存品、右側が3Dプリント品
3Dプリント品は既存品と比較して透明感はないものの、十分な機械的強度を持ち合わせています。
また、表面を磨けばある程度の透明感を得ることも可能です。

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(依頼された検査器具の既存品と3Dプリント品比較)
寸法は精密に測定してモデリングしているため、実際の検査器具と全く同じ仕様感でつかうことができます。

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多少等高線が目立つところもありますが、設計しだいでは等高線を目立たなくすることも可能です。
ここの面はゆるやかなR形状になっているため、等高線が目立ちやすいのです。

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面をフラットに設計することによって等高線を出さなくすることも可能です。

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今回の3Dプリント素材の中では高級素材であるアクリル樹脂を使いました。
アクリル樹脂は強くて丈夫です。そして何より透明度をそれなりに持っているのも魅力です。

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検査科で実際に使用する検査器具を付けても従来品と何遜色もなく付けることが可能です。
そして今回は従来品の機能だけではなく、別部品であるアダプターの機能まで移植したため、作業効率も向上したとのことです。

このように、たとえ製造中止になった部品でも、現物さえあればそこから3D測定または3Dスキャンを行い3Dデータを作成することができます。
3Dプリンターを使って小ロット生産することも可能ですので、今までは諦めていた製造中止消耗部品を使いやすいようにリモデリングして、定期的に供給することも可能になっております。

同じような悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非お気軽に弊社までご相談くださいませ。


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